【第5期 叡王戦九段予選】羽生 善治 九段 ー 藤井 猛 九段戦の感想 (前編)
ども、たきたきでっす。
少し時間が経ってしまいましたが、先日(2019年9月3日)行われた羽生九段と藤井猛九段の対局が素晴らしかったので自分なりにまとめてみました。
文量が多くなってしまったので前編後編と分けてあります。
先手が羽生九段、後手が藤井九段です。
初手から、☗26歩☖34歩☗76歩☖44歩☗48銀ときて、
☖42飛。 ノーマル四間飛車キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
戦型は四間飛車となりました。 角道が止まったノーマル四間飛車です。
☗68玉☖94歩☗78玉と先手は端歩を受けず、
☖72銀と藤井システムの出だしとなりました。
☗56歩☖33角☗58金からの、
☖95歩。 藤井システムであれば、☖52金とかもありそうでしたが端を突き越しました。
☗25歩☖52金☗57銀☖32銀☗36歩と進み、
☗36歩は急戦含みの手なのでここで☖62玉と居玉を解消しました。
☗77角☖64歩☗88玉☖74歩☗66歩☖73桂☗67金と進み、
ここで、四間飛車の切り札である☖45歩を発動。 飛車角が一気に働いていきます。
先手玉を間接的に角が狙っているのもポイントですかね。
☗98香☖84歩☗99玉と潜ったところで…
☖85桂と仕掛けてきました。
☗86角☖65歩と進み、
☗88銀と穴熊のハッチが閉じました。
☖66歩☗同金としてから、
一歩をゲットしたので☖96歩と端を突きました。
☗同歩☖97歩☗同桂☖96香☗85桂☖97歩☗同香☖同香成☗同銀☖85歩、
☗95角と進み、王手となりました。
☖73桂と合駒して、☗94歩(後手に打たれると、☗84角☖83香が厳しく、角が逸れると、☖65桂が厳しい)としてから
☖86歩。 この手が好手だったらしく本譜では☗同銀としましたが玉の守りがスカスカになって嫌な感じだったみたいですね。
☗同銀としてから、
☖64香(☖63香だと、後に☗55桂とされたときに香に当たってしまうので☖63香みたいです。)で金をゲット。 ☗67歩☖51玉☗92玉と進みました。
先手玉は角道から逃げ、後手玉も角の王手が来たら41に逃げられるようにしております。
角の利きから逃れられたので☗66香☖同歩と金を取り、
すぐさま☖83金と投入。 次の☖94金で歩切れを解消しつつ、角を狙うという一石二鳥の手でした。
☗97香☖94金☗73角成☖同銀☗94香と進み、角と桂香の2枚替えとなりました。
この時点で先手は持ち駒豊富だけど後手は角と歩しかないので先手が有利かなぁと思いましたが…
続きは明日書きたいと思いますw